コラム

整形外科における喫煙の影響

2025.03.19

【喫煙は身体に悪い】ということは皆さんご存じかと思います🚬

今回、喫煙による健康への影響について整形外科からの視点でまとめてみました。

 

🚬どんな悪影響があるの?

①骨折や傷の治りが遅く、治りにくい

  

傷の治癒には患部の血流と、細胞の増殖ができることで治っていきます。

タバコに含まれるニコチンによって血管が狭くなって、血流が悪くなり、新しい細胞を作るために必要な栄養素のを抑えてしまうため傷の治りが悪くなってしまいます。

また喫煙は骨折してから治るまでの時間も長引かせることがわかってきました。

これは患部の血流が少なくなるためと考えられています。治癒に時間がかかると合併症のリスクが高まるため、骨折の間は禁煙が必要と言えるでしょう。

 

②骨粗鬆症-タバコが骨折リスクに!

骨密度という言葉を聞いたことがあると思います。これは脊椎や大腿の骨の密度を測定し、骨の硬さを数値化したものです。

喫煙は骨密度の低下を進めるため、骨粗鬆症や骨折にも関係しています。

タバコを吸う人の骨密度は低下しているといわれており、喫煙者の骨密度は非喫煙者に比べて10年ごとに2%以上低下することがわかっています。

骨粗鬆症は女性に多いイメージですが、タバコを吸う人は、骨折リスクが吸わない人の1.84倍近くになるという報告があります。

 

③腰痛が起こりやすい

脊椎には骨と骨との間に椎間板というクッションの役割をしている軟骨があります。

椎間板自体には血管がないため周囲の毛細血管から栄養補給していますが、タバコを吸うと血行不良が起こり毛細血管に血流が届かなくなります。

その結果椎間板は十分な栄養補給ができず、変性して弾力を失い腰痛が起こります。

また、椎間板はほぼコラーゲンから成ります。コラーゲンはビタミンCから作られます。

喫煙によってビタミンCが失われるため喫煙すると肌の老化とともに椎間板の老化も早めることになってしまいます。

しかも、一度傷んだ椎間板はもとには戻らないのです。

 

喫煙はがんをはじめ、虚血性心疾患や脳卒中などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、

2型糖尿病、歯周病など多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっているそうです。

わかっているけど止められないんだよね!と思われている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

これを読んでいただき少しでも禁煙してみようかなと思っていただけたら幸いです。

よく読まれています

整形外科における喫煙の影響
林整形外科医院 採用情報について
院長不在のお知らせ
ウォーキングをすると身体にどういいの?

求人情報Job

法人全体で120名の仲間がいます。
明るい職場で一緒に働いていただける仲間を募集します。

TEL092-503-2828

092-503-2828

外来
スケジュール

アクセス