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- 首の痛み
こんな症状はありませんか?

- 首が痛い
- 首が動かない
- 首が回らない
- 首が動かしにくい
- 仰向けになるとしびれが強くなる
- 首から指まで痛む
- 頭痛やめまいがする
- 足がもつれる
- 手作業が不器用になってきた
- 朝起きると首が痛い
首の痛みの原因

首の痛みは成人の10~20%に発症し、加齢とともに発症率が上昇します。
首は複雑な構造を持ち、太い動静脈、食道、気管、神経が交差しています。頭部を支えるため、首の骨は複雑な形状をしており、頭の重さ(約5~6kg)を支えています。このため、骨の変形が起こると、頭の位置がずれ、全身のバランスが崩れます。結果として、手足の痛みやしびれ、歩行障害などの日常生活に影響を及ぼす問題が連鎖することがあります。長期間の首の痛みやしびれが続く場合は、早期の診察が必要です。
首の痛みを引き起こす代表的な疾患
椎間板ヘルニア
頚椎間にあるクッションの役割を持つ椎間板の内部に存在する髄核が外に飛び出すことで引き起こる疾患です。この飛び出した髄核が神経を圧迫することで、首・肩部症状→腕・手症状→頭部・顔面症状→下半身症状の順に進行して症状が現れます。加齢による椎間板の変性や悪い姿勢での作業、激しい運動などが誘因になることもあります。
脊髄腫瘍
脊髄腫瘍には、脊髄や脊椎から発生するものと、他の臓器から転移してきたものがあります。腫瘍が脊髄を圧迫することでさまざまな症状が現れます。腫瘍の位置によって症状が異なり、例えば頚髄にできると手足や体幹に感覚障害や麻痺が生じ、胸髄では胸や腹部の感覚障害や下肢の運動機能障害がみられます。腰髄に腫瘍が発生すると、手ではなく足に影響を及ぼします。一般的には、初期段階で手足の感覚麻痺や局所的な痛みが現れることが多いのも特徴です。
後縦靭帯骨化症・黄色靱帯骨化症
靭帯が骨化し大きくなると、脊髄が圧迫されて主に足に麻痺を起こす病気です。足のしびれや、歩行障害、排泄機能の低下がみられます。背骨の動きが制限され、体が硬くなり、背中にこりや痛みが生じるのが特徴です。発症は中年以降に多くみられます。例えば、後縦靭帯骨化症では頚椎が圧迫され、手足のしびれや手指の細かい動作が困難になります。また、足のつっぱりやつまづきやすさ、階段の昇降の困難など歩行障害も見られます。黄色靭帯骨化症でも、下半身のしびれや歩行の不自由さといった症状が現れます。
頚椎症性脊髄症
加齢により椎間板が変性し、骨がとげ状に突出して骨棘を形成したり、靭帯が厚く硬くなったりすることで、脊柱管内の脊髄が圧迫される疾患です。ボタンの着脱やお箸の使用、文字を書く動作がぎこちなくなったり、歩行時に脚がもつれるような感じや階段で手すりを使用するようになったりすることがあります。また、手足にしびれを感じることもあります。転倒しないように注意が必要となります。
頚椎症性神経根症
中年から高齢者の方にみられる疾患で、肩から腕にかけて痛みが生じます。腕や手指にしびれを伴うことが多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。一般に、頚椎を後ろに反らせると痛みが増し、上を見ることやうがいが困難になります。手や腕の筋力低下や感覚障害が生じることも少なくありません。
外傷性頚部症候群
交通事故などで首を捻挫すると、長期間にわたって頚部の痛み、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれといった症状が現れることがあります。受傷直後に症状を感じないこともありますが、衝撃が強いと筋肉の部分断裂や靭帯の損傷が発生することがあります。痛みが続くことが多く、マッサージやストレッチを行い、血行の改善や筋肉の柔軟性回復を図ることが重要です。