
今回は捻挫、靱帯損傷、骨折などで足関節にギプスシーネをした際の自宅での包帯の巻き方について紹介します
※包帯の巻き直しは医師から許可がある場合のみ行ってください。
包帯を巻き直す時のポイント
・血液がとどこおるのを防ぐため、足先から巻いていきます。
・きつく巻いたり一部だけを締め付けた場合、血流障害を起こすことがある為、適度の圧(シーネが固定される最低限の圧)で均一に巻いていきます。
①必要物品:使用中のギプスシーネと包帯、包帯を止めるテープです。
入浴許可がない方は清拭タオルを準備して足や足の指を間を水虫予防のためにも
拭きましょう。
②ギプスシーネの中に汗取り用として包帯をギプスシーネの長さに切って敷きます。
もしくは、ギプスシーネより長めの靴下を履いていただいても良いです。
③利き手に包帯の軸部分を持ちます
包帯の軸部分が足に当たる向きで巻くと巻き にくいので注意しましょう。
④うつぶせになり、足を曲げギプスシーネを当てます。
この時、しっかりフィットしているか確認してください。
巻きたい箇所(足首)に包帯の端を斜めに当てます。
本来なら足先から巻き始めますが、今回はU字ギプスを使用している為、ずれないように固定する目的で足首から巻き始めます。
包帯を一周巻き、最初に斜めに出した端(三角の部分)を折り込みます。
三角部分を折り返した後、同じ部分に重ねてもう一周巻きます。
こうすることで解けにくくなります。



⑤足首→甲→足首→甲の順番で8の字になるように巻いていきます。
しっかり固定されるように2.3回巻きます。
この時かかとも隠すように巻きましょう。



➅包帯の1/2~1/3が重なるように巻いていき、心臓側へ上がっていきます。
ギプスシーネ全体を隠すように巻き、足の甲に戻ります。
⑦端をテープで固定すれば終了です。


以下のことが起こった場合は、すぐに包帯を外して症状が改善するか確認してください。
・安静にしているのに痛みが強くなる。(腫れや締め付け、床ずれを起こしている可能性があります)
・皮膚にギプスが当たって痛みが出たり、赤くなっている場合。
・爪の色が紫色になる、冷たくなる、しびれがある。
包帯を外しても症状が改善しない場合は、当院092-503-2828に連絡をしてください。
生活の中で気をつけること
患部に体重をかけない(医師の指示があれば可)
足を下にしていると血液が下にいき痛みが強くなるので枕などで足を高く上げる。
椅子に座ってる時にも、もう一つ椅子を用意し足を上げておくと良いです。
腫れを抑えるために受傷1週間程度はギプスシーネの上から、氷を入れたビニール袋などで冷やしましょう。
ギプスシーネは濡らさないように気を付けてください。
不明な点や不安な時はいつでも相談して下さい😊